マイナンバーの基礎知識Basic knowledge

マイナンバーのメリットとは

マイナンバー制度がここ数年になって急激に導入が進められているのは、社会保障制度と税制の機能が既に現行のやり方ではかなり運用が難しくなってきたためです。

少子高齢化のための福祉政策の運営や、それらをしていくための社会保障費の充実、さらに消費税率を引き上げることなどといったことをこれまでのように別々の組織編成でやっていたのでは実際の運用までに時間や費用が膨大にかかってしまいます。

そこであらかじめ社会保障に必要になる番号と、納税に必要になる番号とを一律に扱うようにしてしまえば都度照会などをしていく必要がなく、それぞれが面倒な手続きをしなくてもよくなります。

具体的には私達は税額控除のための申請と、社会保障費の請求を全く別の手続きとして現行では行っていますが、マイナンバー制により一元化することによりそれらを一つの手続きだけで完結をすることができるようになるというわけです。

導入前の現在の時点でマイナンバーによって管理される情報は「社会保障」「税金」「災害対策」の3つが挙げれていますが、今後2021年からは預金口座の管理にも同じようにマイナンバーが使われるようになるということが検討されています。

マイナンバーのデメリットは?

行政手続きが簡略されるというのは国民にとっては大変便利なことのように思えますが、同時に心配をされているのがプライバシーを大きく損なうことになってしまうのではないかという問題です。

すでに民間の大企業などは顧客の情報をインターネット通信網を使ったデータベースによって管理をしていますが、たびたび聞かれてくるのがそうしたシステムからの情報漏えいの問題です。

外部からハッキング攻撃などを受けた場合には、登録されている人の情報が外部に漏れてしまう危険性がありますし、書き換えや削除などがされた場合の被害もかなりのものとなります。

マイナンバー制では個人がそれぞれ現在の自分の補償内容を確認できるよう「マイナポータル」というログインシステムを準備するとしていますが、こうした個人ごとの閲覧も場合によっては意図しないところで悪意の閲覧を受ける可能性が十分にあります。

システム的な不安もそうですが、果たしてそれほど重要な情報を国民のすべてが適切に扱うことができるかということが最も大きな不安とデメリットというふうに言えます。